4月に入りました。
つい先日『明けましておめでとうございます』とご挨拶したばかりの様な気がします。ところで、大きな声でお伝えすることでもないですが、エイプリルフールの嘘を付くのを忘れました(笑)来年こそはサプライズを考えておきます。
さて、本題に…来週のお勧めグラスワインです。今回は赤と白、1本ずつのご紹介です。
①Vin de Pays du Val de Loire Sauvignon / Domaine du Moulin
ヴァル・ド・ロワール ソーヴィニヨン / ドメーヌ・デュ・ムーラン (フランス;ロワール)
柑橘類やグレープフルーツ、洋梨や白い花の香りのする白ワインです。ライチの様にも感じられます。
非常にフレッシュで後味にシトロン(学名:Citrus medicaはミカン科ミカン属の常緑低木樹。レモンと類縁関係にある)を感じ、それがこのワインに品格と奥行きをもたらしています。香り、味わい、飲んだ後の余韻のバランスが美しいです。
非常にフレッシュで後味にシトロン(学名:Citrus medicaはミカン科ミカン属の常緑低木樹。レモンと類縁関係にある)を感じ、それがこのワインに品格と奥行きをもたらしています。香り、味わい、飲んだ後の余韻のバランスが美しいです。
ヴァン・ド・ペイ(フランスのワイン法によって新しく定められたワインの基本的な階層を示すカテゴリーで、原産地名が統制されたAOCワインおよびVDQSワインより下位であるが、一般的なテーブルワインよりは上位とされている)なので、肩肘張らずに気軽に飲める美味しいワインの代表ともいえる一本です。
たくさんの出来事があり、世の中的には少し暗くなりつつあります。春の風物詩である『お花見』を遠慮してしまいそうな気配さえありますが、このワインを一口飲めば、パーッと華やかで、春の緑を芽吹くような色を感じることができるかと思います。
②Château Les Charmes-Godard / Nicolas Thienpont
シャトー・レ・シャルム・ゴダール / ニコラ・ティエンポン (フランス;ボルドー、コート・ド・フラン)
熟したラズベリーやカシス、そして後から上品に漂う樽香。味わいは凝縮された繊細な果実味。タンニンもある程度しっかりきいたボディ。
平均樹齢は40年。発酵はコンクリートで行い、マロラクティック醗酵後、澱とともにバトナージュ(Batonnage 発酵中のワインを攪拌すること。各作り手によってやり方や回数は様々)を行います。熟成は約12~16ヵ月行います。メルロ主体(メルロ70%、カベルネ・フラン30%)で、若いうちから美味しく飲めて、親しみやすい味わいのワインです。
このニコラ・ティエンポン一家は、かの有名なChâteau Le Pinシャトー・ル・パンやVieux Château Certanヴュー・シャトー・セルタンなどを所有するファミリーです。
フランス南西部、右岸の特徴をよく表したワインで、ボルドーといえばカベルネ・ソーヴィニヨンという方には少し物足りないかもしれませんが、それでも一度お試し頂きたい、お勧めしたい一本です。
今日の豆知識
何かにつけて、良く耳にする言葉、Vintageヴィンテージ。古いモノには良くつけますね。人気なのがジーンズ、スニーカー、ライター、美容品、なんと電化製品にも…ここまで来ると古いというか、ボロイ?
辞書によると、「(ある年の)ぶどうの収穫」、ワイン用語では「収穫年」ですね。
このvintageを紐解くと…vintage のvin-は、ラテン語のvînum が語源で、ワインつまり「ぶどう酒」。それに「収穫する」を意味するdêmere の名詞形dêmia がついたvindêmia という単語は、もともと「ぶどうの収穫」を意味しました。それが中世フランス語、フランス語を経るうちに形が変わってvintage となったという訳です。ちなみに、どうでもよいですが僕の携帯アドレスにはvindemiaが入っています。本当にどうでもよいですが(笑)