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    2011年3月26日土曜日

    Vino raccomandato dal vetro - お勧めグラスワイン Vol.2

    ソムリエ見習いけんごです。
    前回に引き続き、お勧めのグラスワインをご紹介いたします。

    Stratum Pinot Noir / Sherwood Estate
    ストラタム ピノ・ノワール (ニュージーランド;マールボロ)
    色合いはやや淡いルビーレッド。甘く熟したプラムとチェリーや薔薇などの華やかで複雑な香りが印象的です。果実味豊かで程よいタンニンがあり、リッチで丸みのある上品な味わいです。
    4月の理想的な環境のもと収穫された葡萄は、すぐにワイパラのワイナリー施設に輸送されタンクで6日間低温状態で寝かされます。17日間にわたって1日2回のピジャージュ(タンクもしくは大樽で醗酵中、ブドウ皮の層を長い棒(PIGEAGE)を使って上下撹拝すること)が施された後、マロラクティック発酵(乳酸菌によって、高酸度のリンゴ酸がまろやかな酸味の乳酸に置き換わる現象で、実質の減酸)。その後、5ヶ月間の樽熟成が行われます。


    赤ワインはお好きでも、渋いものは苦手という方や、根っからのピノ好きの方まで納得して頂ける(?)ピノです。ワイン王国11月号の特集で5ツ星&最高評価を獲得したワインです!



    Podere” Montepulciano d'Abruzzo / Umani Ronchi
    ポデーレ” モンテプルチアーノ・ダブルッツオ (イタリア;アブルッツオ州)
     厳選したブドウを果皮と伴に、10日間マセラシオン発酵(果皮や種といった固形分が混ざったままアルコール発酵を行うこと。色や渋味が固形分に含まれていて、それを液体の方に抽出するため。急須でお茶を淹れるのもマセラシオンです)し、マロラティック発酵の後静置し、ボトリングして瓶内熟成を行っています。スミレ色帯びたルビー色。モンテプルチアーノ種の特徴である、ネクターなどを思わせる繊細で心地よく豊かで優しい香り、強すぎず、程よく滑らかなタンニン(口の中で渋みを感じさせる成分)を持ち、柔らかでバランスのとれた味わいです。

    ウマニ・ロンキ社…1955年創業。いち早く近代的な畑の管理法やブドウの栽培法、新しいワインの醸造法を取り入れた、マルケ州のリーダー的な存在。2002年から新たに実力派醸造専門家ジュゼッペ・カヴィオラ氏をコンサルタントに迎え、優れたワインを多数生み出しています。コストパフォーマンスの良さに加え、ワインを気軽に楽しんで欲しいという同社の熱い思いが込められています。
    ワイン造りでは、ハイクオリティー&ハイコストパフォーマンスがポリシー。現社長であるミケーレ氏の父親は、企業家としても優れた人物ですが、商品はより多くの人が手に取りやすい価格で提供することが最も重要だ、と常々考えていました。今現在の社でも、この哲学が受け継がれ、コストパフォーマンスの高さで知られています。元々、マルケ州やアルブッツォ州では、クオリティーと価格のバランスがとても良いワインが造られており、社ももちろんこの傾向になっています。

    現在大変ご好評を頂いております、京都かしわ専門店 “田中鶏肉店” のレバーなどにピッタリなワインです。単体で飲んでも、十分な果実味、程よい酸味と程よいタンニン(渋み)が口の中で素敵なハーモニーを奏でます。渋すぎるのも、軽すぎるのもダメという方にはイチオシのワインです。


     今日の豆知識 
    オーストラリアのワイナリーの創始者は医師が多く、ペンフォールド、リンデマンズ、モスウッド、ピカーディー、レイクス・フォリー等々設立したのはお医者さんでした。当時の医者もワインは健康に良いと信じていて、ワインを通じて地域住民の健康に関わっていました。


    次回もグラスワインのご紹介です。